訪問リハビリテーションについて
訪問リハビリテーションではリハビリスタッフ(理学療法士・作業療法士)がご自宅に伺い、実生活に即した訓練を行います。それにより、安全かつ安心して自分らしい生活を継続できるよう支援します。
例えば、大きな病気をして入院した場合、入院前と退院後では身体機能が変化していることがあります。そのため病院(または、その後の施設)でリハビリをした後でも、自宅での生活に不安が残っている方もいらっしゃると思います。そのような方に、継続してリハビリを受けていただけるサービスです。
目的
ご利用者さまの実際に生活している場にお伺いして、日常生活においてできることを増やし実用的な動作の獲得を目指します。それにより生活範囲が広がっていきます。また、家庭内の役割を構築することで、生きがいを見つけ、豊かに生きるためのお手伝いをします。
特徴
- 1対1で行うため、ご利用者さまのペースで進めることができ、個別的にじっくりと行うことができます。
- 住環境においてもそれぞれの住まいの環境に合わせて直接的な練習や、調整を提案できます。例えば、退院(退所)時に住宅改修で手すり等を設置した後、うまく使えていないと感じたら、生活上で効果的に利用するために具体的に指導・練習することができます。
- 施設に通うことができるだけの体力がついたら、通所リハビリへ移行することもできます。それにより、他者とのコミュニケーションの機会ができて、社会との関わりを持つことができます。また、その際も、訪問していた担当のスタッフが施設で待っておりますので安心してご利用いただけます。
対象となる方
- 介護認定で要支援または要介護の認定を受けた方
- 自宅でのリハビリを受けたい方
- 退院、退所後でご自宅での生活に不安のある方
- 自宅でのリハビリテーションが必要と医師が判断した方
- 病気などのために通所が困難な方
※要支援1.2の場合、介護予防訪問リハビリテーションの対象となり、訪問リハビリテーションと同様のサービスを利用していただけます。
サービス内容
1回あたり40分を基本とし、ご利用さまの状態にあわせて増減することができます。
身体機能に対する評価と治療
関節が硬くなり動かなくならないように関節可動域の拡大、筋力強化、バランス訓練を行い、動作に必要な機能の向上を図ります。
日常生活動作の練習(写真①)
寝返り、起き上がりや立ち上がり、椅子やトイレへの移乗動作の練習、歩行動作やトイレ動作、食事動作、入浴動作、着替え動作、身だしなみを整える動作などをどのような方法で行うかを提案、検討していきながら訓練を行います。
ご利用者さま自身で行える自主トレーニングの指導
日常生活の中で運動をする習慣をつけ、生活不活発病(廃用症候群)の防止や活動量の向上、セルフケアができるよう指導していきます。
日常生活に関連した動作(写真②)
洗濯や調理、掃除などご利用者さまの機能や住宅環境を考慮しながら方法を検討し訓練を行います。
日常生活での自宅外における動作
散歩や買い物、公共機関の利用など。自宅周辺の環境等を確認しながら移動方法や注意点を提案・指導していきます。
介助者となるご家族さまがより介助を行いやすくするための介助方法の指導や提案
介助者がより介助しやすい動作の行い方や腰痛等を引き起こさないような動作方法を提案・指導します。
ご利用者さまの心身機能やそれぞれのご自宅環境に合わせ、住宅改修や福祉用具の提案などを必要に応じて行う
家屋評価を行い、住宅改修を提案、また車椅子や歩行器、手すりなど動作がより安全に行えるよう福祉用具の提案・検討をしていきます。道具や住宅を工夫し、ご利用者さまに合った、より生活しやすい環境づくりを援助します。
訪問リハビリテーション利用料
介護保険適用により1割・2割・3割の自己負担となるもの(1単位=10.55円)
単位数 | ||
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基本利用料(1回20分) | ー | 307単位 |
サービス提供体制強化加算 | ー | 6単位 |
短期集中リハビリテーション実施加算 | 退院(所)日または新たに要介護認定を受けた日から3ヶ月以内 | 200単位 (1日) |
リハビリテーションマネジメント加算 A1(月1回) | ー | 180単位 |